【北のブランドの家モデルハウス】いよいよ完成間近です! 「機能のデザイン」をちょっとお見せします (現場レポート)

【北のブランドの家モデルハウス】では美装を行ないました。 今まで床には養生板を張っていたため、壁・天井の色合いしかわかりませんでしたが、美装も完了し、ようやくフロアとの色合いを確認する事が出来ました! 床材はマホガニー色です。

「北のブランドの家」モデルハウスには吹き抜けがあります。 住宅にとって、吹き抜けは奥行以外に縦方向に空間が広がるので、とても広く感じます。

キッチンからリビング方向を見ると、テレビ設置ヶ所に計画した錆鉄の間接照明設備があります。 床との調和を考え、「鉄が錆びて出来る自然な色」といえる錆色の物を選定しました。

今度は、リビングからキッチン方向を見ると、キッチン・キッチン収納・内部建具・照明器具を統一感のある「黒」系統でそろえているのがわかります。

ダイニングの照明器具は、フィラメントをデザインしたLEDの裸電球を3灯配置しています。 それぞれ長さを変えたのは、キッチンから見ても、和室から見ても、リビングから見ても、どこから見ても照明器具が3灯見えるようにするためです。

階段も吹き抜けと同様に縦へとつながる空間です。 鉄と木の調和を考え、踏板はタモ集成材の質感を最大限生かすように、オスモカラークリア仕上げ(艶消し)としています。 鉄部は漆黒の黒ではなく、若干グレーを入れることで黒革付きの鉄色に近づけたデザインです。

階段の踏板には、ノンスリップ溝を通しで入れています。 デザイン的にはこのような直線状の物を、このモデルハウスでは多数、取り入れています。

パッシブ換気住宅である「北のブランドの家」モデルハウスでは、壁ガラリもデザインしました。 床下エアコン暖房で暖められた空気を室内に取り込むためには、壁に通気の為の開口が必要です。 この壁ガラリはきちんとした製品が無いため、建具業者と打ち合わせを行い、製作しました。 コンセプトは、「家と一体化にする」という物でした。 ルーバーには三層構造の5.5mmのシナベニヤを使用し、あえて、小口部分は塗装のみの仕上げで、それぞれの断面がうっすら感じ取れるようにし、横ラインを強調しています。(現地で見ないとわからないレベルのこだわりです(笑))

玄関は、新型コロナで重要性が再認識された手洗いを設置しています。 「家に帰ってきたら、まずは手洗い」という習慣が、最近では当たり前になっています。 もちろん、手をかざすと水が出る自動水栓を採用しています。 手洗い器の下の板材は、この後、壁紙と同色に塗装します。 この部分は、給排水管のメンテナンスを行えるようにするために、点検口を設置し、さらに壁と統一するようなデザインしてみました。(メンテナンスを考え、点検する設備を設置するのは、とても重要な事だと私は考えます。)

洗面所は、すごくシンプルに計画しました。 木質カウンターの上に洗面ボウルを置き、配管はメッキ塗装で見える状態にして、メンテナンスしやすくしています。 黒い棚は、正面と側面と両方から使えて、様々な使い方が出来ます。

トイレは、前回のブログでもご紹介した裸電球デザインの照明器具にも光がともりました。 背面の灰色の壁紙と横長の木質のマホガニー色の吊戸棚はお気に入りの色合いです。 トイレ手洗いは陶器に溝が付いていてタオルを掛けられるような機能的デザインの物を付けました。 もちろん給水・排水管はメッキ仕上げで見せて、メンテナンスも出来るようにしています。

二階へ上がると、ホールには間接照明を設置した造作棚があります。 この棚は本棚として使用する事を提案しています。 しかし、本をみっちり入れるのではなく、光と背面の壁紙で主役である「本」を強調させるのが目的です。 模様のついた壁紙と様々な色合いの本が織りなす空間をイメージしています。

二階の子供部屋には、クローゼットと大きなニッチを設置しています。 学校で作った作品を掲示したり、習い事で使う物や帽子などの生活小物をお子様でも簡単にしまう事ができるような、ちょっとしたスペースを作りました。

主寝室には、ウォークインクローゼットがあります。 主寝室の壁紙はシックなグレー系で統一していますが、ウォークインには、以前ブログでもご紹介したウィリアム・モリスの壁紙がチラリと見えるようにしています。

2/1プレオープンに向けて、着々と完成に近づいている「北のブランドの家」モデルハウスです。 最後に、床ガラリや外壁羽目板の切り口の塗装、IOT設備機器のセッティングなどを行います。

1月末には、パッシブシステム研究会と共同開発した「エアコン一台暖房によるパッシブ換気の実証棟」として、まずは専門家様たちへお披露目する予定です。 最先端の温熱環境の技術を導入しているモデルハウスですが、性能部分は目には見えないヶ所です。 パッシブシステム研究会のご協力により、光熱費の測定をしっかりと行います。 C値0.2cm2/m2以下を出すことが出来る松浦建設が最も実力を発揮できる分野であり、施工管理者としても、測定結果がとても楽しみです!

「北のブランド」認証企業と「パッシブシステム研究会」との実証棟、さらには、IOTシステム導入によって、「おうち時間」を楽しむ生活を実現させた「北のブランドの家」モデルハウスを早くお見せしたいですね!

「北のブランドの家モデルハウスの受付」北のブランドモデルハウス内覧受け付けの開始

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