「富谷洋介建築設計」様の設計・監理の札幌市中央区S様邸では、引き続き建て方を行いました。
S様邸は、「在来軸組工法」という木造の工法で、文字通り、柱(垂直の構造体)と梁(水平の構造体)により構成されています。 木造住宅では、在来軸組工法の他に、「枠組壁工法(ツーバイフォー構法)」などもありますね。
在来軸組工法では、構造となる柱や梁を一本ずつ組み上げていきます。 強度のある梁材はとても重く、重機(ラフタークレーン)で吊り上げながらの作業を行いました。
ここで、久々の登場となる「エコっと豆知識」です。 移動式クレーン使用時の施工管理ポイントです。
①クレーン車のアウトリガーは全張りか。 ②クレーン車の作業半径内は立ち入り禁止。 もちろん吊り荷の下は絶対入らないように。 カラーコーンなどで区画・表示 ③ラフタークレーンの回転灯(パトランプ)の色の立ち合い確認・・・緑はOK、黄色は注意、赤は× ④333運動の実施(ちょっとマニアックすぎるので説明は省略) ⑤移動式クレーンの作業計画書(計画書を作る際は、しっかり定格総荷重の検討)。 ⑥玉掛ワイヤーロープの「み・ぎ・あ・し」確認。(ちょっと社内で話題になったので取り上げました。 こちらもマニアックすぎるので割愛)・・・などなど。
クレーン作業時は視界が悪くなるため、取り付けなかった外部足場の飛散防止ネットを設置しました。 外部から見えにくくなりましたが、工事の方は、屋根登り梁を施工し、無事、上棟しました!
S様邸は、片流れ屋根です。 大きな勾配の梁材で屋根勾配を作り、その上に垂木組を行い屋根下地としています。 屋根組で重要なのは、空気の流れです。 一般的な垂木方向とは90°異なっており、どのように通気をとっているかは、企業秘密です!(天井断熱と通気の取り方は、事前に設計監理者とプレカット業者と私とで、綿密に打ち合わせをしました。 わからないように写真を撮影してみましたが、よく見るとわかってしまう人もいるかな?)
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個別現場レポート→「札幌市中央区S様邸」