【北区 S様邸リノベ】 断熱性能と耐震性能を一緒に向上させるリノベ (現場レポート)

外壁張替えリフォームを行うときに「断熱性能」と「耐震性能」を向上させる事が出来るのか?

「そろそろ外壁が傷んできたのでリフォームしたい」とお考えの方も多いと思います。 しかし、長い年月が経ち、施工技術も上がってきていて、当時の方法で施工した家は、やはり改善点も多くあります。

現在の新築で使っている技術は、「外壁の裏に通気を取る(通気工法)」「壁に構造用合板を張り必要な構造的に有効な壁量を取る」「軸間だけの断熱材に加えて外部に付加断熱材を付ける」という事があります。

ここでお伝えしたいのは、「既存住宅の場合でも、上記3点の施工を外側からできる」という事です。

S様邸では、外壁材を撤去し、透湿防水シートを撤去しました。 軸間の断熱材(グラスウール)が見えています。 その状態は非常によく、新築施工時とほぼ変わらない状態でとてもきれいに施工されていました。 この断熱材はそのまま使用します。

最初に行う改修は、耐震性能を上げるための構造用合板張りです。 S様はさらに「防火性能」向上も望まれましたので、大建工業のダイライトを使用しました。

続いて使用したのは、アキレスのジーワンボード(厚み50mm)です。 熱伝導率0.018W/m2の高性能な断熱材で、一般的なグラスウールの2倍の断熱性能があります。

その後は、透湿防水シートを張り、防水施工をしました。 リノベの場合このスピードが大切です。 家の内部が仕上がっているため、工事中の雨水の侵入への注意は、とても重要です。

部分的に、サッシも交換しています。 樹脂サッシでガラスはトリプルガラスのダブルLow-E仕様の高性能のサッシです。

外壁をリフォームする場合、外部足場を組みます。 既存外壁の傷み具合が多い場合は、やはり、根本的な通気工法による施工をする必要があります。 その時、一緒に「耐震」「断熱」改修も行う事は、コスト面でとても大きなメリットがあります。 また、この施工だと、最新の高性能サッシに交換する事も容易です。

また、S様は「令和4年度 次世代省エネ建材の実証支援事業」に参加しているため、このリノベにより補助金も受けています。

地球環境にやさしいCO2を削減した高性能住宅は、国の政策でもあり、このような補助金制度もありますので、ぜひお勧めしたいです!

外部リンク:令和4年度 次世代省エネ建材の実証支援事業

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