札幌市 豊平区月寒 S様邸 パッシブ換気の仕組み

豊平区月寒S様邸では、エコットハウス特有の工事が行われました。それは、パッシブ換気の排気配管です。

パッシブ換気住宅は、床下暖房機で温められて軽くなった空気を上昇させ、時間がたって冷えてきた空気を下降させて空気を循環させる仕組みです。では、家の空気は、どこから入ってきて、どこから出ていくのか? そして、どういう仕組みで空気を取り込み、排出するのか?

こちらの答えですが、パッシブ換気住宅では、床下(一番下)から空気を取り込み、屋根の煙突(一番上)で空気を排出します。その仕組みは、「煙突効果」と言われる室内と外気の温度差を利用したもので、温かく軽い空気は、上にあがるという自然現象です。さらに、給気と排気の高低差を大きくすることにより、更に大きな換気動力を得ています。

上の写真は、パッシブ換気の給気管です。以前、ブログでもご紹介した「S様邸アースチューブ(地中埋設給気管)」です。直径15cmもある塩ビ管で、内部はツルっとしています。ジャバラ管のようにくねくねしておらず、塩ビ管は真っ直ぐなので、埃で詰まったりすることはありません。これは、排気管も同様です。

換気は、24時間365日止めない事が最も大切です。パッシブ換気は、機械換気のように「径の小さく凹凸のあるダクトが、年数たって埃でつまって、換気しなくなる」という事はありません。家がある限り換気し続けます。エコットハウスのお勧めするパッシブ換気システムは、メンテナンスフリーなのです!

さて、S様邸の方ですが、内部では、大工さんによる天井下地組、床フローリング前の段取りが行われました。

フローリングと敷居の段差を少なくするために、引き戸の敷居の高さ調整を慎重に行いました。この敷居は、和室の畳とリビングのフローリングの見切りになっていて、バリアフリーにするため、それぞれの高さを計算して、施工時には、なるべく近い寸法になるように、薄いベニヤなどを下に入れて、ミリ単位で擦り合わせます。

床の取り合いのある建具を先に納めて、次工程では、いよいよフローリング張りが始まります。S様邸では、ナラの無垢フローリングを張ります。2月に予定されている完成現場見学会では、現物をお見せできます。天然素材の木目、踏みごこちなどを体感していただきたいです。お楽しみください。

個別現場レポート→「札幌市豊平区月寒S様邸