「富谷洋介建築設計」様の設計・監理の札幌市中央区S様邸では、基礎工事のメインとなる立ち上がりコンクリート部分の型枠組を行っています。
カーポートの柱を目立たなくするようなRC塀もあり、同時施工のため、地盤面から2mの高さの型枠も同時に組み立てています。
S様邸の断熱工法は基礎断熱なので、型枠の内側に押出法発砲ポリスチレン板を打ち込んでいます。 コンクリートは流動性があり、この型枠に流し込み、水とセメントの化学反応(水和反応)で固まります。 言い換えれば、この型枠の通りの形状で仕上がるため、設計監理者と共に型枠検査も実施しています。
その後、基礎の上に「構造耐力上主要な部分」である「土台」を設置し、緊結するためのアンカーボルトを設置しました。
アンカーボルトは施工管理項目として重要であり、その種類・配置・アンカーボルトの出などを確認します。
S様邸では、さらにアンカーボルトの偏芯位置も、大切な管理ポイントでした。 立ち上がりCONの巾は15cmに対し、土台は10.5cmです。 一般的には、それぞれの中心が合うように設置しますが、意匠的に土台水切りを付けない納まりであるS様邸では、外側の基礎と土台の段差をなるべくなくすべく、土台を返信させて納めます。 その他、アンカーボルトも基礎巾の中心ではなく、外側に寄って(土台の中心に)配置する必要があり、この時点で計画が必要です!
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個別現場レポート→「札幌市中央区S様邸」