南幌町 S様邸【設計監理:エスエーデザインオフィス様】仮設工事と杭工事

設計監理エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様のS様邸では、着工前の準備をしました。

まずは、近隣第一で工事を進める為、安全管理(S)と環境管理(E)を行いました。 「区画表示」のために、道路側はカラーコーンと立ち入り禁止の看板を設置し、奥側と右手隣地側は、オレンジネットを付けました。 なぜネットを設置したのかは、今後のブログでご説明します。

仮設トイレ、仮囲いを設置し、工事看板も取り付けました。 上のパネルに「確認済証」「建設業許可」「労災保険成立票」の3点セットを、下のパネルに「産業廃棄物保管場所(E)」を掲示しています。 (仮設トイレの中にもポスターを付けています。(工事区画内なので、一般の方は見ることができませんが、S様邸新築工事に携わる全ての人へのメッセージのポスターです!))

続いては施工の段取りです。 まずは、設計GLの設定です。 GLとはグランドラインの略で、設計図に書かれている基準となる地盤面を設定します。 この設定はとても重要な事で、設計監理者であるエスエーデザインオフィス様と打合せをし、承認を得て、決定しました。

いよいよ施工開始です! 地盤調査は事前に行っており、S様邸の最初の工事は「杭工事」です。 使用する杭はコンクリート製の物です。

地中の構造体となる鉄筋コンクリート造の「基礎」部分をこの杭で支えます。 杭を打つための機械は上方向に長い重機を使用します。

搬入したコンクリート杭の太さと長さが設計通りかを確認し、1m毎にマーキングしました。

杭打ちの段取りを済ませ、いよいよ打ち込みます。

先ほど、1m毎にマーキングしたのは、打ち込み時にきちんと入り込んでいるかを確認する為です。 写真では、8m刺さり込み、もうすぐ9mに至る状況が確認できます。

住宅の「基礎」を支える杭なので、その支持力が重要となります。 杭打ち機では、施工の際にどのくらいの支持力が出ているのかを測定しています。 設計では35kN(キロニュートン:力を示す値)なので、この数値を満たす必要があるため、適合としている値は、安全率を見て、その2倍である「70kN」としています。 施工時では、さらに上回る「117kN」を計測しています。 設計を満たす支持力が確認出来て、自信をもって、施工できました。

私はいつも、着工時の段取りと施工管理は緊張します。(現場管理歴は約20年ですが、いつも同じ気持ちで初日を迎えますね!) 初日を無事に終え、とても良い着工となりました! 次回は、基礎工事の状況をご紹介します。

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