2022.4.5 モデルハウス「北のブランドの家」製作のストーリー

製作のストーリー

北の大地にふさわしい家にしたい

北海道の家として、どのような家が良いのか? このような大きなテーマを考えながら、松浦建設のモデルハウス「北のブランドの家」を計画しました。 「北海道」というキーワードをつよく意識し、札幌商工会議所で認証されている「北のブランド」と、松浦建設が積極的に取り組んでいる北海道の住宅技術の「断熱・気密・換気」を融合させた家にする事を考えました。

「エコットハウス」の最大の特徴である「メンテンナンスフリー」を取り入れた、最先端技術の「北海道の家」にするために、耐久性とデザインを取り入れました。 家に必要な耐久性とは、躯体の構造的な物の他に、①素材が長持ちする事 ②住まい手に長く使ってもらう事 ③維持しやすい事 の3点を満たす事が重要だと考えました。

長持ちするためには、どうすればよいか?

表面を化粧した物ではなく、素材そのものに着色料を混ぜて作った材料は、表面的な塗料の剥がれなどはなく、色褪せたりはしません。 「北のブランドの家」では、メイン外壁材に「次世代レンガ」を使用しています。 私は、むしろ長い年月がたち、より風合いを増すような外観となると考えています。 外装材として他には、ガルバリウム鋼板と木材を使っています。 「木」と「鉄」と「次世代レンガ」が作り出す本物の質感こそが長い年月が経っても、住まい手を飽きさせないのではないか? 「物」の耐久性の他にも、長持ちするために必要な要素は、「長く使いたい」という気持ちだと思います。

メンテナンスフリーのメイン外壁材の次世代レンガ、高耐久性の金属であるガルバリウム鋼板、自分でも塗装できる脚立で届く範囲だけ張られた木質の板材。 それぞれが違う素材であり、質感も異なる材料で外部を構成しました。

物を大切に使う気持ち

色々な状況により家は無くなります。 住む人の家族構成が変わったり、生活場所が変わったり、家が壊れたり、不具合が起きたりなど、理由は様々です。 長持ちしている家とはどのような家なのか? それは、家として性能を満たし、かつ、愛されている事が大きな理由だと思います。

アーツ・アンド・クラフツ運動からヒントを得る

歴史的に見て、家に限らず「何が良い」という考え方は、その時代で異なります。 大量生産・大量消費が良いとされている時代もあれば、品質を追求し歴史を大切にすることが良いという時代もあります。現代に考えるべきことは、見た目が良い物をどんどん作っていくという事ではないと、私は考えます。 そこで「北のブランドの家」モデルハウスのデザインは、19世紀に西洋ヨーロッパでの産業革命時期に大量生産による安価な粗悪品が多く出回っていたことに一石を投じたウィリアム・モリスが主導した「アーツ・アンド・クラフツ運動」に着目し、素材一つ一つにも注目しました。

色のついたウィリアムモリスの壁紙と調和するようなを空間づくり、多くの動物たちがこのモデルハウスで暮らすというコンセプトで室内空間をデザインしています。

最先端設備機器を取り入れただけの家で良いのか?

本来、家とは「家族とすごす」ための器であり、最新の設備機器を採用して、今だけエコなものであるべきではないと私は考えています。 今後、ZEH(ゼッチ:ゼロエネルギー住宅)が普及していきます。 ここで、もう一度、流行りに乗るのではなく、物そのものが持つ魅力を見直し、愛着を持ち、大切にするという動きも必要なのではないかと思います。

デザインにも機能にもこだわり、見どころ満載のモデルハウスについて、詳しくはモデルハウス「北のブランドの家」ページをご覧ください。